午前9時過ぎに目を覚まし、ふらりと宿を出た。
昨夜の空気の冷たさが信じられない、一月とは思えない陽気。穏やかな暖かさが辺りに満ちている。風の中にはほのかに潮の香り。時間の長さが、何倍にも長くゆったり流れているよう。
町に人通りは少なく、歩いている人はほとんど散歩でもしている様子。
この土地の人はみな犬が好きなのか、町を少し歩けばいたるところに飼い犬だか野良犬だか良く分からないのがたくさんいる。人が側を通っても我関せずという感じてそこいらでダラダラと寝転んでいる。
辺りを散策する。ベンチで潮風にあたりながら昼寝をしたら、さぞ気持ちいい事だろう。一月でこれなのだから信じられない。こういう場所でなら世間に追われる事無く暮らせそう。
朝食はホテルの近くにあるサンドウィッチ屋さんで。店員さんの話によると、今日は日曜日でどこも閉まっているのだとか。散歩ぐらいしかする事は無いよ、と。よく晴れたこの天気だしそれも悪くないなと思った。写真でもとりながらゆっくり街を歩こう。
A23 地球の歩き方 ポルトガル 2016~2017
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地球の歩き方編集室 ダイヤモンド・ビッグ社 2016-06-25