えむしとえむふじんがあらわれた

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【日記】2001年ポルトガルの旅 1月6日 その3 Faro

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 Faroは温暖な気候で地中海に面しているけれど、さすがに今は冬の真ん中で日没後。そう暖かいはずも無く、風の中にはそれなりの冷気が混じる。

 飛行機のアナウンスだと確かここは摂氏11度って言ってたっけ。この日記を付けながらベンチに座りしばらく待っていると、なんと先ほどのバスが戻ってきた。

 扉が開き、バスドライバーの彼はにこりと笑って、入れよと、手で合図をした。500エスクードの札を彼に渡すと、おつりを300とバスのチケットをくれた。さっきお釣りがどうこうと考えていた事を思い出して恥ずかしくなった。

 バスは路地のような場所や国道らしき道を20分程走り、目的の場所、Faroについた。この景色、どこか知っている場所と似ている。記憶を探り、思い出したのが鹿児島の徳之島。高い建物は無かったり、温暖な土地の風景にどこかしら共通点を感じた。

 僕はバスを降りる時、バスドライバーに「オブリガード(ありがとう)」を言った、多分入国してから初めてのポルトガル語。ニコッと笑って返してくれた。ろくに言葉を話せない僕に、丁寧にどうすれば良いかを伝えてくれたのは本当に有り難かった。

 バス停からは空港で予約をしたRESIDENCIAL MADALENAに向かう。

 途中、何人かのポルトガル人に道を尋ねたけれど、通じるのはポルトガル語のみで英語はだめだった。それから地図を見て迷いながらなんとかホテルの前までたどり着く。そこはエスニックな薫りの漂う2階建の建物だった。

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泊まったホテルはバス停の側でした。この写真は翌日の朝撮影したもの。

www.tripadvisor.jp

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当時の部屋です。今検索すると内装なんかが少し変わってます

 共同バス、朝飯なしで一晩3000エスクード(約1500円)。部屋を見せてもらって即決した。部屋も廊下もタイルや石をたくさん使ってあって非常に清潔感があって良いんだけど、そのせいでとても冷んやりもしている。部屋にはヒーターが付いて無いもんだから少々寒々しい。夏ならちょうど良いのかも知れない。

 2日ぶりにシャワーを浴びて、備え付けのドライヤーで髪を乾かし、そのままベッドに潜り込んだ。清潔な寝床を得られた事と、さっきのバスドライバーさんの優しさを思い出すと「やっぱり、ポルトガルまで来て良かった!」喜びと安堵感で心が満ちた。空港で不安感を覚えた事がバカみたいだって思った。

 もう24時過ぎだと言うのに外が騒がしい、港のほうではイベント見たいのをやっていたし、今日は祭りでもあったのかな?

出費メモ

エスクード、大体0.5円

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