こんにちは、えむしです。数ヶ月ぶりの更新となります。
はじめに
先ずはご報告を・・・。
前々回のエントリーで
てのを書いたのですが、先日の『第7回 新コミックエッセイプチ大賞』でなんとか受賞に至りました!!
ライブドアブログの方ではふじんが感想みたいなのをツラツラと書いたので、私えむし の方はその裏側を書いていきます。
●何も知らない方へ。
現在、妻の「えむふじん」は身の回りにある出来事をテーマにした「コミックエッセイ えむふじんがあらわれた」という漫画ブログを営んでいます。
新コミックエッセイプチ大賞とは
新コミックエッセイプチ大賞とは
コミックエッセイ作家を本気で目指す人たちのための賞としてリニューアルしました!
受賞者の方々には描き方やストーリーの作り方、作家としての心構えなどしっかり指導して参ります。 本気で目指したい方のご応募をお待ちしております。
選考のポイント
- 絵柄に魅力があり、読者に支持される絵柄か
- 細部まで丁寧に描けているか
- 自分を客観的に捉えることができているか
- 空間の取りかたがうまいか(コマにおけるキャラや書き込みのバランス)
- 完成されすぎていない、伸びしろのありそうな絵柄・作風か
KADOKAWAさん主催の賞です。
『第6回 新コミックエッセイプチ大賞』のおさらい
前回の「第6回 新コミックエッセイプチ大賞」は2018年8月末日締め切り、10月に受賞者が発表。第6回には単純にバズったとか、ウケた、みたいな記事を中心に選んで応募して一次審査まで残り。
そしていただいた講評が
3人の子どもたちの独特な世界観が非常にテンポ良く描かれていた点は◎。なので、他のエピソードは省いて子どもたちを中心に見せていくなど、自身が出せる魅力をもっと理解して、作品に出していってほしい。
この時点で、
- 選考のポイントで挙げられている技術的なポイントはクリアしている(技術についての指摘がない)
- 魅力に言及している点から、地力はあると判断してもらえている。
- 自分が面白いと思う記事や、ウケた記事自体は面白いと思ってもらえた(非常にテンポよく描かれていた、と◎から。)
と言うことがわかった。
正直に言うとかなりの手応え。
そして、やはり足りないのはテーマ。
そう思ってました。
『第7回 新コミックエッセイプチ大賞』はどうする?
で、次はどうしようかなーと落選直後から考えてました。
妻のふじんの方は漫画はどんどん描いて行くんだけど、この手の賞に応募するとか準備するのがとにかく苦手で積極性は皆無。前回の応募を決めたのも僕ですからね・・・。
今回も「何応募したらいいかなー?」って聞いても
「面白い記事選んで応募してよー」みたいな。
あんまり頼りにならないので導入用の1話を描いてもらって、あとは大体1人で進めることにしました。
応募作品と修正点を考える
では、実際にどのような作品を選んだのか、その考えの道筋を振り返ります。
落選作品の反省点と認められた点そして次回への方針を考える
さて、前回の講評で指摘された点は
他のエピソードは省いて子どもたちを中心に見せていく
普通に考えると大人の記事を省いて子供三人の漫画で勝負を掛けるところ・・・
ですが、
- 子供全体を見せようとするとフォーカスがブレるかもしれない。
- キャラクターの魅力を伝えることに注力するなら主役はやはり1人が良い
三兄妹の中だと親しみやすさという点では年少の「えむみ」が適任かなと。
ということで「えむみ」一本で勝負を掛けることにして作品選びへ。
応募作選び
伝えたいのは「えむみ」の魅力。
「自由で小生意気な性格と、突拍子もない発想や言動で周囲を巻き込む。」に沿ったものを選んだ。
あとは
- 単純に笑えるもの
- 兄弟の関係性が分かるような話、
- 連続で読んだ時に、前の話が思わぬ形で伏線になっているような話を選ぶ
この辺りを気にして選定を進めた。
応募作品の調整と修正
エントリーシートを書いて、A4の紙にふじんの描いた漫画を印刷。
全部で・・・24話とか、それくらい。
ふじんの描く漫画はコマ数がバラバラなので、なかなか綺麗に収められません。不必要かなと思うコマを削ったりセリフを調整し、なんとか紙におさめました。
A4の紙を横に使ったので一枚で最大16コマまで入りましたが、余白ができて浮いたので、なんとかこれを活用しようと考えたのがさらさらっと描いたおまけの一コマ。
上の写真の中でブログに未掲載の一コマ集がこれ。これを切り貼りして隙間を埋めました。サラサラと描いた一コマの絵だけど、貼り付けてみると思った以上に「味」が出ていいなと思ったのでブログもこの方法を採用。
これを貼り付けるだけで読後感にちょっとした余韻が残るような気がする。作業量は多くなくとも前回から一つ上のものを表現できた、はず。
印刷と郵送準備
そんなこんなでネタを選定しながらブログとは違うタイトルを話一つ一つにつけて、コマ調節、貼り付け位置調整、白黒で描いてもらった一コマ漫画の貼り付けなどを行ったので、一枚印刷するのに20分〜30分位。
一気にやると辛いので、19枚印刷を大体2週間くらいかけて少しずつ印刷。「新コミックエッセイプチ大賞」は締め切りの消印有効なので、面白いなーと思う漫画が完成したらどんどん取り入れて、最後まで粘る。そしてギリギリの最終日に郵送。ここは描いてる本人のふじんに行ってもらいました。
「めっちゃ念込めて送った」
らしい。
応募の後に迷った事や考えた事
- やっぱり子供全員の話にすべき???
- 19枚しか送ってないから、50枚全て印刷すべきだったかも
- ネタの内容選定をミスって無かったかどうか。
- 落ちたら次にどんな話を送ればいいのか
- 他のコンペ探そう・・・etc...
などなど。
特に「えむみ」に絞った事は結構な決断だったから、後から本当にこれで良かったのか自信が持てず、連絡が来るまでは毎日どこかで後悔してた気がする。
受賞の通知
受賞の通知は三月中旬頃に電話で。
「前回の講評で指摘した部分をしっかり修正してきたことが受賞に繋がりました。技術的な面は前回から問題ありませんでした。」
これを聞いて「考えたことめっちゃハマった!!」と思って一気にテンションアップ!
裏方としての自分の仕事も評価されたようで嬉しかったですよ。
受賞通知の時のお話は、エントリーの最初にも貼ったけどふじんの漫画にて。
連絡が来たあとは漫画のデータを送ったり、受賞の言葉をふじんに書かせたり。現時点で特にまだ何かがあるわけではないです。
『ダ・ヴィンチ』発売日の話 うらのえむふじん
さいごに
確信まではなかったけれど
- 前回の講評が好評だった
- 指摘された点を修正し前回以上のものを出した
ので大賞受賞への自信は少なからずありました。
応募の総数や他にも様々な要素があるので一概には言えないけれど
「えむみのおもしろライフが受け入れられれば、きっとなんとかなる。前回、最初に講評していただけたのも落選組のなかでは1番惜しかったはず」
とポジティブに捉えて、作業に励んでましたねー。ネタ選びと、余白埋めの提案、印刷だけだけど(笑)
以上、参考になるかは分からないけれど『新コミックエッセイプチ大賞』を狙う方の参考になれば幸いです。
ではでは、また次の記事で。
▼コミックエッセイ劇場