先日、BSプレミアムでで放送されていた龍の歯医者面白かったです!
HuluとAmazonプライム・ビデオにも入っていたので紹介したいと思います。
はじめに
製作はエヴァやシンゴジラで有名なスタジオカラー。
監督は鶴巻和哉さん!エヴァの副監督だった方としても有名です。
また、音響で庵野秀明さんが参加されています。
そういえば音はどことなく、ナディアっぽい雰囲気です。
このアニメ、主役の「野ノ子」のCVが清水富美加(千眼さんって書けばいいのかな・・・)さんだって事でもちょっと話題になりました・・・。
龍の歯医者:あらすじ
彼の国には龍が棲んでいる──
神話によれば、古の人々との契約により、龍は人を助け、人は龍を助けるという…
舞台は “龍の国”。
主人公は、国の守護神 “龍”を虫歯菌から守る新米・歯医者の野ノ子。
隣国との戦争が激化する中、ある日彼女は、龍の歯の上で気絶した敵国の少年兵を見つける。
少年の名はベル。
大きな災いの前に龍が起こすと言われる不思議な現象で、巨大な歯の中から生き返ったものだった。
自らが置かれた状況に戸惑うベル。そして彼を励まし、彼を龍の歯医者として受け入れる野ノ子。
激しい戦いに巻き込まれながら、二人はやがて自らの運命を受け入れて行くことに…
龍の上で生活
本当大きい龍です。スケール感がわからないけど・・・、背中に戦艦が乗っかるくらいなので、体の部分だけで優に500mはありそう。尻尾部分含めたら2~3kmとかになるのかな?
顔は龍っていうより、獅子舞とかシーサーのような雰囲気、模様もあるし。
ちょっと違うけど、シルエットが少しだけ「新劇場版 エヴァンゲリヲン」に出てくるヴンダーみたいって思った。
戦時中の日本を思い出すような風景の中、空を悠然と泳ぐように飛ぶ龍。
下界に住む人々はどうやら戦争をしているようです。
物語の舞台は、第二次大戦の日本風。
龍の歯にいる虫歯菌
この虫は前編のタイトルにもなっている「天狗虫」
人を食べる凶暴な虫歯菌です、大きさは多分ダンプカーよりも大きいくらい。
虫歯菌は人間の頭くらいのサイズのもっと小さいのも沢山います。
ほとんど人にとって無害なんだけれど、時々凶暴な虫も出てくるようです。形態変化もあって、少し「使徒」っぽい。
龍の歯からは虫歯菌含め色々なものが出土します。ほとんどが地上で死んだ人の遺品のよう。
遺品や虫歯菌だけではなく、死人も歯の中から黄泉帰るのです。
龍の歯から死人が黄泉帰ることは滅多に無いことで、よく無いことが起きる前兆と言われています。
龍の歯医者、野ノ子とベル
「龍の歯医者」は龍の歯の中から出てくる「虫歯菌」を退治して生活をする人々のことです。
もう一人の主人公の「ベル」は龍の歯医者「野ノ子」が龍の歯から拾ってきた黄泉帰りの男の子。
ベルは敵の士官らしいけれど、龍の歯から黄泉帰ることで死ぬ前までの人生に別れを告げ、半ば強引に「龍の歯医者」として生きて行く事に。
だけれど、黄泉帰りのベルが「龍の歯医者」として生きることは、そう簡単ではありませんでした。
来る際
この作品のキーワード。「きたるきわ」
「龍の歯医者」は、その資格を得るための試験で、龍の歯の中に入り自らの最期を知ります。
それが「来る際」です。
運命に抗う者は歯に吸収され、運命を受け入れたものだけが龍の歯から表に出ることができ、晴れて龍の歯医者となるのです。
運命を受け入れること、それは死を受け入れると言うこと。
龍は抗うことを許さない
資格を得た「龍の歯医者」たちは、自らの来る際を知っているのです。
しかし、野ノ子の姐さん的存在の龍の歯医者、柴名は言います。
「ただ死ぬ日を待つしか無い人生に、意味があるの?」
彼女も、ある事件を経験するまでは来る際を受け入れる生き方をしていたのだと思います。
でもこの後の彼女の行動は・・・
その理由を想うと、私は彼女の生き方に少し同情してしまう。
ネタバレを含む感想
「肺に血が入って、呼吸ができずに僕は死ぬ」
物語の最後でベルが撃たれ訪れる死の瞬間、来る際。
「溺れるのは二度目で、一度目は12歳の時。」
ベルは池を馬で渡ろうとして、一番深いあたりで馬に振り落とされてしまい、使用人に助けられるのだけど、それでもその美しい馬の事は大好きでした。
溺れたのは自分の悪ふざけのせいで、振り落とされてしまったのも馬のせいじゃなかった。
そして、ベルは野ノ子とその馬を重ねて語るのです。
「君を思うと血液とは違う何かが、僕の胸を満たしていく。」
「君に出会えて、本当に良かった。ありがとう野ノ子。僕の歯医者。」
私はちょっと泣いてしまいそうになった。
これが成長なのかどうかは分からないけれど、ベルもまた、来る際を受け入れて死んでいくんだなって。
天狗虫との戦いの中、一人の歯医者が来る際を迎えました。
淡々と仲間の死を受け入れる他の歯医者達は、彼の来る際を迎えた事に対して厳かに祝うのですが
「なんか変です、祝うっておかしくないですか」
その時のベルは運命を受け入れられませんでした。
死の運命を受け入れることが龍の歯医者になる条件だとするなら、来る際を迎えたベルは間違いなく龍の歯医者でした。
野ノ子が来る際を迎える時までの話を観たいけれど、シリーズ化はきっとされない、かな・・・。
テーマソングが素敵!
オザケンの「ぼくらが旅に出る理由」も浮遊感のあるアレンジになっていてとても素敵でした。
iTunesかAmazonで無いかなって思って探してみたけど、未発売なようでまだ購入はできないようです。
主題歌
「ぼくらが旅に出る理由」
作詞・作曲
小沢健二
編曲
ナカムラヒロシ(i-dep)
歌
RINKU(Mistera Feo)
コーラス
MASUMI(Mistera Feo)
似ているアレンジが無いかなと探してみたら、野宮真貴さんのが似ている気がしました。30秒聞けるのでちょっと聞いてみてください。
同じではありませんが素敵な歌ですよ。
野宮真貴さんはピチカートファイヴのボーカルさん。
再放送もある
再放送が決まりました。
BSプレミアム
3月20日(月) 前編 天狗虫編 PM 4:15 ~ PM5:01
3月20日(月) 後編 殺戮虫編 PM 5:01 ~ PM5:47
見逃した方は是非観てみてください!
HuluやAmazonプライム・ビデオでも!
最初に言った通り、HuluもAmazonプライム・ビデオでも観られます。
加入されてない方はもしよければ、こちらから無料体験でチェックしてみてください。
今の所、前編だけ視聴可能です。