こんにちは、えむしです。物語もそろそろ中盤に差し掛かる第五話の今回、山田孝之たちはカンヌへ向かいます。
- 山田孝之は互いの距離を縮めるため芦田を買い物に誘った
- 山田孝之はカンヌへ行こうと提案する
- 山田孝之と山下監督はカンヌに向かう
- 山田孝之と山下監督はカンヌに到着した
- 山田孝之と山下監督のカンヌ最終日
- 山田孝之はカンヌ映画祭の事務局へ行く
- 山田孝之はフランスの映画事情通に会う
- 山田孝之と山下監督は場所を変え、この日の出来事を振り返る
- まとめ
山田孝之は互いの距離を縮めるため芦田を買い物に誘った
場所はどこかのショッピングモールに入ってるような本屋さん。
二人はくつろいだ様子で本を物色する。多分、オフに近い状態の二人。
山田さんの本ありましたよ
え、うそ
山田さんはなんか本読まれるんですか?
んーーーー、ほぼ読まないですね
あ、そうなんですか
ハハッ・・漫画ばっか読んで育ちました
本屋さんでの買い物を終えて、公園のベンチでくつろぐ二人。7月だと思うけど、二人の雰囲気のせいか日差しが優しく見える。
僕は、子供に絵本を買いました。乗り物がすごい好きなんで。まだ3歳です
男の子(確認するように)
男の子です
子供がいつも電車名前をすごく連呼してるとか、平和な会話と雰囲気。
そして、芦田さんも買った本を並べる。
内容紹介
「刑事さん、解けちゃいました」
四色問題、フィボナッチ数列、円周率――。対「数学テロ」。警視庁の最終兵器は、天才数学少女!
「数学の地位向上のため国民全員を人質とする」。天才数学者・高木源一郎が始めたテロ活動。彼の作った有名教育ソフトで学んだ日本人は予備催眠を受けており、命令次第で殺人の加害者にも被害者にもなりうるのだ。テロに対抗し警視庁が探し出したのは一人の女子中学生だった! 新時代数学ミステリー!!
内容紹介
デビュー作にして25万部を超えるベストセラーとなった「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」の著者が贈る、待望の最新作。
友達のいない少女、リストカットを繰り返す女子高生、アバズレと罵られる女、一人静かに余生を送る老婆。
彼女たちの“幸せ"は、どこにあるのか。「やり直したい」ことがある、“今"がうまくいかない全ての人たちに送る物語。
内容紹介
「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない――」by東野圭吾
花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。遺体の第一発見者である孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップする。
それを見て身分を隠して近づいてきたのが、警察庁に勤務するエリート・蒲生要介。ふとしたことから、その弟で大学院生の蒼太と知り合いになった梨乃は、二人で事件の真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた……。
禁断の花をめぐり、宿命を背負った者たちの人間ドラマが交錯する〝東野ミステリの真骨頂〟。第二十六回柴田錬三郎賞受賞作、待望の文庫化。
内容紹介
両親を事故で亡くし、施設で暮らす小学生の太輔。施設を卒業することになった高校生の佐緒里のために、仲間たちと「蛍祭り」を復活させる作戦を立てはじめ……。坪田譲治文学賞受賞作。(解説/森詠)
しかし芦田愛菜さんはすごいの読むなあ。「また、同じ夢をみていた」は割と内容も刺激的そう。
並べた本を見て、山田孝之は東野圭吾の作品に二つ出演したと話す。
芦田さんに読んで良いよ、と促す山田孝之に、読み出すと返事が「うん」だけになってしまうから、とやんわり断る芦田さん。
買った本も本だけど、会話の内容も小学生6年生と大人のやり取りとは思えないナチュラルさ。芦田さん精神的にはもう、大人なんだな。
カメラ、やっぱあんま落ち着かないですか
いやー、でも、なんか・・・忘れちゃうときもあります、なんか
うんうんうん・・
山田さんは、よく、なんかこういう撮影っていうかドキュメンタリーとかは出られるんですか
んー・・・苦手でしたけどねー。それこそ映画の現場とかドラマの現場でも常にやっぱメイキングカメラっているじゃないですか
ハイ
すっごくなんかこう集中してる時とかに、こうカメラがちょっと気になったりとかするとハァ、みたいな、時とかありましたけどぉ
フフ そうだったんですか・・
んーもともとなんか人にすごく見られこと凄く得意じゃなかったのでー・・・んー・・・慣れましたねぇもう、さすがに。人生の半分・・・この仕事してるのでもう・・・
・・・・・・・もう半分以上じゃないですか?すでに
私ですか?そうです、4歳くらいからなんで。4歳5歳くらいからだと、そう・・・ですよね。
ほんとだ、今までそんな考えた事なかったですからねぇ。
そうですよね。
今回のエピソードに直接関係のない二人のやり取り。空気感が良くて文字に起こしてみたくなりました。
「ほんとだ、今までそんな考えた事なかったですからねぇ」
なんて言ってしまうあたり、人生駆け抜けてきた感いっぱい。よくよく考えたら、パシフィックリムでハリウッドデビューもしてるもんね、すごいよ芦田さん。
年は倍以上離れているはずなのに、芦田さんがしっかりし過ぎているので、優しいお兄さんとその妹みたいな会話でした。
山田孝之はカンヌへ行こうと提案する
7月18日、山田孝之と芦田愛菜さん、山下監督に制作スタッフは横浜の事務所にいた。
山田孝之は自分のテーブルで、スタッフ達は長机を囲んで話し合いをしている。
山田孝之は出演作の宣伝で多忙を極め、プロットを書く時間が確保できないでいる様子。 プロットも脚本もない、そんな状況にスタッフにも危機感が募っているようだった。
芦田愛菜さんは夏休みの宿題を事務所でこなしている。他にもドリルとか調べ学習とか自由研究とかがあるという。自由研究はDNAについて調べたいという・・!簡単なキットがあると説明するのだけど、周りの大人は「DNA!?」みたいな感じでザワつく。
なんかDNAに興味が有るとか話す芦田さん。すごいなほんと・・・
と、そこへ地球の歩き方片手に山田孝之がふらりとやってくる。
カンヌ行きません?
カンヌ?
一回行ってみません?
映画祭も終わってるし(五月)、行く意味あるの?みたいな事を尋ねる山下監督。
山田孝之は映画祭を視察するんじゃなくて、本を書くときのようにこもりたいと言う。
以前「実録山田」を書いたときは旅館に篭って書き上げたのだとか。
それと同じように、カンヌでシナリオを書きたいと言いだした。
こっちでは無理?
いいですけど、どのくらいの時間練れば出てくるかわかんないです。
半分脅し(笑)
大丈夫なの?と山下監督は芦田さんに。
芦田さんは真顔で、いつ行く感じですかと山田孝之へ。
山田孝之は2〜3日後から一週間の間で出発するという。
プールとか、ラジオ体操とか、夏期講習とかいろいろあるんで・・・
ラジオ体操も、ちょっと友達と皆勤賞狙ってて、毎日行かないと、ハンコが、もらえなくて
どんなハンコっすか
どんなハンコって・・
最悪でも、ハンコくらいハンコ屋行けばすぐ作れる
ズルは良くないじゃない
ズル、じゃないです。
ラジオ体操ぐらいなら僕も教えられるんでぇ
ハンコを押せば良いんだろ?的な発想から来る提案が色々とひどい(笑)
山田孝之はさらに、ラジオ体操のカードはどこにあるのかと尋ね、カードも作ればどうだと言い出す。とにかく今は(一緒に)行ける可能性を考えていると。
カード作ったりとか、あんまり・・ズル・・ズルはちょっとあんまり・・・
ズル、じゃないんですよ、ズルじゃないんですよ
(芦田さんは)ズルはしたくない人なんだよ
ズルじゃないんです!ズルじゃないんです。
なんだこの会話(笑)
集中するために行くんじゃないですか?気持ちを、切り替えるために
逆に集中できなくない?なんか。すっげ楽しそうなんだけど
僕もそう思います。
山田孝之と山下監督はカンヌに向かう
7月22日そんなこんなで山田孝之と山下監督はカンヌに行く事になった。
もちろん芦田さんは日本に残る。
シートはビジネスクラス、渡航費用は出資者から振り込まれた制作費によって捻出されると言う・・・ビジネスシートは深夜ドラマの予算じゃ厳しいもんね(笑)
良い食事とったり、ワイン飲んだりと、飛行機での旅をかなり堪能している様子の二人。
うめぇ
でしょうね。
なんかすっげ楽しそうなんだけど。
フランス カンヌ
カンヌはかつて小さな漁村だったが
現在ではヨーロッパ有数の保養地
映画祭のない時期も多くの観光客で賑わっている
山田孝之と山下監督はカンヌに到着した
到着早々、現地のプロダクション・マネージャーさんにより、カンヌのコンベンションセンターを案内される二人。
このグーグルストリートビューで場所を表示。良いところだなあ。
カンヌの映画祭気分を味わった二人は、山田孝之が芦田さんになってパルムドール獲得後のインタビューを受けると言うミニコントを繰り広げる・・・。
主演女優の芦田さん、カンヌの印象は、どうでしょう?
山田さんについて来て、良かったです
プロデューサーの山田さん、芦田さんを主演にした理由は・・?
やっぱ僕を信じてー・・・ついて来てくれるっていうこの実直さと、あとはまぁー・・・絶対的な演技力と、スター性だったりとかいろんなこと、実際やっぱ芦田さんで良かったなって思います
芦田さん山下監督はどうでしたか?
・・・・・・・・・・・・
(素に戻って)暑いっすね、でも思ったより
ハハハ・・・
会場の前には、カンヌに参加した映画人達の手形がありました。中でも山下監督はマーティン・スコセッシの手形に心を動かされたようで、指で汚れを払いながら「スコセッシ先輩」と呟いていました。
僕も、スコセッシの映画は好きです。でも山下監督の映画とは大分テイストが違いますよね。
その後、一行はロブスターなど、豪華に海鮮が盛られた大皿のランチを取りつつ、先ほどのプロダクション・マネージャーの方から事務局がカンヌにない事を聞く。
映画祭の事務局はパリにあるという(最初から調べとけよ・・・)
予定をキャンセルし、翌日にはパリに向かう事になった。
山田孝之と山下監督のカンヌ最終日
この一話予告にある、タキシードで船に乗っているシーンがとうとうここで登場。初回の最初の部分に登場したシーンでもありますね。
タキシード姿の二人は海へやってきた。
来年パルムドールを獲ったら、またここに来たいとか、芦田さんも入れて3人で乾杯もしたい。山下監督はそう呟く。
ここに来て山下監督は、カンヌの雰囲気でやや感傷的になっている様子。
今村昌平監督さんもこの風を感じただろうし、黒澤明も感じただろうし、あーなんかすごい、なんか、す、すごい感慨深いわ。同じ風を・・・匂いというか・・・
山下監督、思わず目頭が熱くなる。
しかし芦田さんの写真のせいで、感情移入がしにくい(笑)
なんか、来て良かった、ほんと、ありがとう
来年きましょう
ぜひ、ぜひまた来よう。3人で、次は
山下さんの演出もそれは、大分、大事になってきますからね
勿論それはもう、死に物狂いでやるよ
カンヌカンヌカンヌ!
山田孝之はカンヌ映画祭の事務局へ行く
7月25日、二人は映画祭の事務局へ向かう。しかしこの時は夏休みの真っ最中。事務所には誰もいない可能性を考えて、ポストにパイロットフィルムだけでも投函して帰ろうと思っていたら、偶然にも事務局前で「カミーユ」さんと言うカンヌ映画祭の女性スタッフに会うことができた。
「穢の森」のパイロットフィルムのほか、ポスターも渡すことができた。スタッフの方はクリスチャンに渡しておくよ、と。
その他にもコネクションの重要さも語る。
鍵となるのはティエリー・フレモー、クリスチャン・ジューヌと言う人物。
なんとか鍵となるような人物と繋がった・・・!?
山田孝之はフランスの映画事情通に会う
フランスの映画事情に詳しい山下監督の知り合い、小山内さんに会うことに。小山内さんはナント三大陸映画祭で日本映画を担当されている方のようだ。
一行はカフェのテラス席でパイロットフィルムを観せ、その後小山内さんの話しを聞いた。いきなりタイトルが「殯の森」(もがりのもり)っぽいと指摘。
全然違う作風に・・・なりまし・・・なんかスタイルが違いますよね、今までの山下さんと
今までの多分やり方と言うか、今まで自分のカラーは多分カンヌ、じゃ受け入れられないのかなーと思っているからぁ、逆にもう・・・反転するぐらいのことでぇ、行く、っていうのが今一応自分の中のスタンス、なんだけどぉ
あぁ・・(なるほど)
これから、プロット脚本、っていう風にはなっていくー・・・よね?
そうです
なって行くーよね。なって行くんだけどぉ、なんかこぉ・・・、アドバイス的な物貰えたらなぁって思って
ハハハハッ、なるほど。
まぁけど、山下さんー・・・そんな知られてないわけでは無いー・・
カ、フランス、カンヌのひと!?
予想していなかった答えに、山下監督は驚きの中にある喜びを隠せない。
えぇ、カンヌでも。 カンヌのプログラムしてる人たちとぉ、まぁ話した時に山下さんの名前が出てきたことも・・
えー知ってるんだ・・・
日本語の名前を、やましたのぶひろってこう覚えられるって結構すごいことなんでぇー・・・凄い気に入ってましたよ
ほんとぉ!?
「もらとりあむタマ子はもう絶対にフランスで劇場公開しなきゃダメだ!」って
・・・・・
(小山内さんから山田の方へ振り向いて)作風変えないほうがいいのかな?
一同「ハハハ」
それはそれでまた・・・
雰囲気は和やか。
でも有村昆さんの「寄せて寄せて作るのはパルムドールから遠ざかるんじゃないか」って指摘を思い出し重ねると、今後に影響を与えそうな小山内さんの言葉かなって思った。
なんかぁ・・・フランスー、いいね!ちょっと気持ちよくなって来たなぁ
そっか俺の名前、意外とー・・・、そっか、ちょっと、ありがとう、うん
一同「ヘッヘッヘ」
ちょっと自信につながりましたね
自信につながった、おっし
珍しく山下監督の顔に自信が漲る。
山田孝之と山下監督は場所を変え、この日の出来事を振り返る
カンヌ事務局に・・、パイロットフィルムのDVD渡したのはー、結構ラッキーだったね、まずは
本当そうですよ、絶対この時期誰もいないっスよ!
完璧なタイミングだったじゃ無いですか(手で同時に入っているというジェスチャーをつけながら)あれヤバかったっすね、一緒に入ったの
山田孝之は声も上ずって目線は珍しくカメラマン。なんだか本音っぽい。
来た甲斐があったよね
山下監督は静かに、噛み締めるようにそう言う。
やろう(右手を差し出し、握手を求める)
そして、山田孝之がそれに応じ、エンディング。
強い決意。
山下監督の気持ちが、初めて山田孝之の「パルムドールを獲るんだ」って気持ちに追いついた瞬間かもしれない。
まとめ
芦田愛菜さんと山田孝之の本屋デートから、ハンコ事件まで色々あった前半に、映画への熱い思いが溢れ出た中盤から後半。
今回も盛りだくさんな30分でした。
この映画への想いが垣間見える、最後の握手は熱かった。
山下監督にまともにフォーカスが当たったの、初めてかな?もしかしたら
途中でも書いたように、小山内さんの言葉から、フランスでも山下監督の作風が認められていると言うことがわかりました。
方針転換のフラグになったようにも見えるけど、果たして・・・?
次回 第6話 山田孝之 フランスの映画人と会う
エンディングは芦田愛菜さんが横浜の事務所で一人で宿題をするシーン。
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