1月12日 ラーゴスからエヴォラ/Evora入りしました。
そこからバスに乗ってポルトガルで一番美しいと言われるモンサラーシュ/Monsaraz村へ。
今も心に残る村です。
上の写真は村じゃなくて、丘の別な部分にある家です。晴れたり曇ったりの天気でした。
記事の中の引用は、すべて自分の日記から。
村の中
バスを降りてすぐのところに、村の入り口がぽつんとある。石の階段を上り、静かな村の中に足を踏み入れる。数世紀前と違わぬ村の景色。大通り(といっても、道幅は車が1台通れる程度)まで出たが、村人も一人二人、ぱっと見たところ、観光客も僕くらいだった。
村の時計だったかと思います。
確か、ここにはカフェやレストランなんかが並んでいたような。うろ覚えです。少し見ただけじゃ、まず分かりませんね。
通りをキョロキョロしながら歩いていると、背中の曲がったおじいさんが優しく声をかけてくれた。
「宿を探しているなら、あっちにツーリッシモ(インフォメーション)があるよ」
ポルトガル語でそういってくれたのだけれど、身振り手振りを交えてくれたので意味ははっきりわかった
ツーリッシモは広場に面した建物(後は教会と、宿が2軒ほど)の2階にあった。サインが出てるから、一目でそれとわかる。階段を上ってすぐの部屋がそこだ。
普通の家の壁面にも、ちょっとしたアズレージョがあります。これはモンサラーシュ以外でもそうですよ。
ツーリッシモを出て、村を散策する。楕円形をした村の頂点に当たる部分が城、反対側の頂点は時計台がある。村はぐるりと壁に囲まれており、その壁を乗り越えると後は丘の急斜面。
奥に見えるのが時計台。
こちらも同じ場所が見えています。少し横に移動して撮っていますね。
城壁の部分に登ったり、城だった場所(今は闘牛場)に行ってみたりして村をくまなく歩いた。時間にして1時間弱、とにかく小さい村なので時間はかからない。途中軽い雨に見舞われたが、その後、見下ろす平原には美しい虹が。
闘牛場。いつ行われているのかはわかりません。誰もいないし柵も無いので普通に入れます
さっきの写真は向こうサイドから撮りました。
本当はもう少し綺麗にアーチが見えていました。
虹って言えば今でもこの景色が浮かびます。
その後も帰りの時間が来るまでぼんやりと丘の下を眺めたり、風の音を聞いたりしながら過ごした。ガイドブックを読むと、この村で産まれそのままこの村の外に出る事なく一生を全うする人もいるのだとか。
当時の地球の歩き方だと、モンサラーシュ村は1ページしか紹介がありませんでした。
今は少し有名になったから、違うかもしれませんね。
ちゃんと人が住んでいるはずなんですが・・・殆ど誰も見ませんでした。
モンサラーシュの周り
モンサラーシュから周囲の平野を撮った写真を何枚か
外周の壁は、一部崩れてそのままになっています。
文字どおり絵に描いたような景色です。小雨が降ったり、曇ったり、晴れたりと忙しい天気の日でした。
そうこうしていると日が暮れました。
そろそろエヴォラの街へ戻らなくてはいけません。本当はここに泊まりたかったけれど、旅を急がないといけなかったので。
路地から丘の下を眺めると、こんな感じでした。
バスを待っている間、夕日に照らされている村の外壁。中世は軍事の要衝でした。
地元の人が言うには「日暮れどきとやや遅めの朝に、沈黙の音がする」そうです。詩的な表現です。
帰りのバスから、夕焼けが綺麗だったので。
最後に
モンサラーシュは信じられないくらい美しい場所です。
写真に人が殆ど写っていないのは、わざわざ人を避けたからではなくて、撮ろうとカメラを構えた時には誰もいなかったからです。すれ違った人は2〜3見かけましたが、こちらに興味はなさそうな雰囲気でした。カフェに入った時も、客は二人で地元の方だったかと思います。この日は観光客も自分以外見かけませんでした。
アルトアレンテージョ地方のこの辺りに住む人の自殺率は、ポルトガルの中でも非常に高いのだと、この後泊まったB&Bの女性主人に教えていただきました。
この風景に人が負けちゃうんじゃないかってその方はおっしゃってましたが、この景色を見るとそれも少し分かる気もします。
サンビンセンテ岬でも思ったのですが、ポルトガルの自然には、それ自身が心に突き刺さって来るような、不思議な迫力があります。
ポルトガルにお越しの際は、モンサラーシュ村を一つ目的地にされては如何でしょうか。
季節、天気問わず美しさがあります。