こんにちは、えむしです。
結婚する前、僕は暇を見つけてはちょくちょくと趣味で海外に一人で出かけていました、渡欧した事は何度かあったけれど、一度も行った事がなかったポルトガルには興味がありました。ヨーロッパであって、ヨーロッパでないような国だと聞いていたので。
写真は旅の途中までしか撮ってなくて、旅の後半は文章だけの日記です。面白いかどうかはわかりませんが、ちょくちょく載せていこうかと思います。色々ありました。一応1月31日までの日記はありますが、書いてなかったりすごく短かったりする日もあるので竜頭蛇尾な日記です。
結婚後は当然一人旅なんかには行けなくなったので、実質これが最後の一人旅でした。次は家族を連れてこんな旅がしたいけど…いつか行けるといいなぁ…。
2001年1月3日 その1 日本からロンドンへ
21世紀になったばかりの1月3日、僕はロンドンを経由してポルトガルに旅に出る。
午前7時、白々となりかけた空を眺めながら僕は空港へ向かった。荷物は衣類なんかを詰めた少し大きめのバックパック、70l容量の物と、携帯用の普段使いに40lのバックパックを一つ。ロンドン行きのチケットは去年ロンドンから日本に帰ってきた時に買った復路便を使う事にしていた。1年も前に買ったチケットだ、だからロンドンまではタダで行く気分。
空の旅は伊丹空港から。今回、ここから旅を始める事になったのはロンドンへ向かう全日空の便が、去年の暮れに成田発着のみになってしまったせいだ。大阪から直行でいけないのは少し面倒だけれど、関西空港以外から海外へ向かうのは初めてで、成田に向かうのは少しだけ楽しみにしていた、成田発になったからといっても飛行機のチケット代が高くなったわけでもなかった。
正月の伊丹空港は初めてだった。あまりの人の多さに少しギョッとした。昨年末だった出発予定を年明けの今日に変更した事と、日本への帰りのチケットが無い事が響き、渡航目的や期間をカウンターでかなりしつこく質問された。まるで出国審査をこの場で受けているかのよう。混雑していた事もしていたから全ての手続きが完了するのに40分、チェックインするだけでかなり時間を消費した。割と余裕を持ってきたはずなのに、気付けば出発まであと20分しかなかった。僕は急ぎ足で階段を駆け上がりセーフティーチェックの列に滑り込む。ここにも人がたくさん、フライトまでもうあまり時間的な余裕はなかった。
初めての成田
…機内の放送によると、東京はマイナス1度。寒いのは苦手ではないけれど、セーターに薄手のコート1枚とういう格好だったので寒さの対策としては少々心許無い。ポルトガルはきっと大阪よりは暖かいだろうとそんなに厚手の服を持ってこなかった。
去年同じ時期にロンドンにいた時は雪なんてほとんど降らなかったけれど、今年の冬、緯度の高いロンドンは東京よりもう少し寒いかもしれない、と少し不安になった。ロンドンは丁度セールの時期だし安いものなら何か買ってもいいけれど、余計な荷物、それも厚手の物が増えるのも面倒だ。どうしよう…。
一時間ほどの短いフライトの後、僕は初めて成田についた。飛行機から階段を使って地上に降り、そこからターミナルビルまではバスで移動した。いつもの関空と勝手が違う移動方法に少し驚いた。まだ東京に着いただけなのに、どこか他所の国に来たみたいだった。
成田からロンドンへ
成田からヒースローへ飛行機は飛び立つ。離陸後すぐの飛行機からは数え切れない土の色をした升目が見えた。クリムトの絵画に出てくる模様みたいだと思った。大地が装飾されてるみたいで不思議な光景だった。
機内食を食べて一眠り。それから数時間眠って起きてみれば、この飛行機はあと2時間と少しでロンドンに到着する。12時間のフライトは決して短くはないんだけど、全く違う文化圏に1日もかからず到達できてしまうのは驚くべき事だ。海外に来る度、最初の数時間は文化圏の違いで自分の切り替えに少し混乱する。
二度目の機内食である軽食をいただいた後、これを書いている。後は起きて向こうに着くのを待っていることにしよう。しかし、入国管理間は帰りのチケットがない僕をすんなりと入国させてくれるだろうか…。日本時間で今は夜の9時。今頃友達や家族の皆はみんな何をしているのだろう?
成田着 9時10分
全日空 76便
成田発 11時20分
ヒースロー着 14時45分
201便
2001年当時の写真
大体この上辺りを飛んだ時に写真に収めました。
A02 地球の歩き方 イギリス 2016~2017 (地球の歩き方A02)
- 作者: 地球の歩き方編集室
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド・ビッグ社
- 発売日: 2016/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る