ちなみにえむふじんはお留守番です。
僕は去年の光輪の超魔神 フーパはあまり好きじゃなかったんで、今年は期待してました!
〜が沢山出る!って感じのお祭り映画って、子供向けとは言え、それでもなんか内容がイマイチ薄いのが多いと思うんですよ。子供に聞いてみても実際内容あまり覚えてなくて。
例えばえむおに昔見に行ったオーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
の事を聞くと、
「超電王とライダーが沢山出てきたん覚えてるけど…どんなんだっけ?」
みたいな。
でも冬のムービー大戦の仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ& OOO(オーズ) MOVIE大戦 MEGA MAX 方は
「ダブルも少し出てきたし面白かったねー。スーパータトバでー、えーっとアンク…どうなってたっけ?」
…まあどちらもあまり覚えてないけど、MOVIE大戦が面白かった事だけは覚えていましたよ、という事で…。
感想※ネタバレ含みます。
映画が終わって子供達に聞いてみました。
マギアナ、最後戻ってきて良かったねえ。どこが面白かったー?
ボルケニオンがー、さいしょー、とんできたところ〜
サトシがびしょ濡れになって、茶色い服に着替えたところ〜!
……覚えてたところ適当に言ったろ。後えむお、お前は何を見てたんや?
って思ったけど、僕も”いつもの親子”どこにいるかなーって探したりしてたし人の子とは言えない…。
いつもの親子見つからなかったです…ハイ。
多分街中にいたんだろうなー?
確かバオッキーが居た気がするけど最下位取ったご褒美??
ボルケニオンはガンコ親父
ボルケニオンのキャラクタは魅力的でしたね。一言で現すならガンコ親父。守るものがあって、その為には自分が傷つくのも厭わない。ネーベル高原にいるポケモン達も守り、マギアナを命懸けで取り戻した。
人間は育てていたポケモンを捨てて傷付けてしまう自分勝手存在だと拒絶しつつも、最後はサトシたちを名誉ポケモンとして受け入れました。人間は嫌いだけど、名誉ポケモンならオーケー、というところがいかにもボルケニオンだなーと。
しかし、最後のあの爆発に耐えて軽い擦り傷を全身に負った位で戻って来た時はどんなタフネスボディやねんと心の中で突っ込みましたよ、ええ。そういえばタフネスボディと言えば、サトシも引きずられたり爆発に巻き込まれたり高所に引っ張り上げられたりと、数々のとんでもない目に遭ってるはずなのにピンピンですね。凄いです。
マギアナは心優しいお母さん?
高原にいるポケモンを癒し、手から花束を出して落ち込んでるボルケニオンを喜ばせたり、ポケ質を助けるために自ら捕まりに行ったり、望まぬ兵器で愛する高原を傷つけたせいで心まで壊されてしまいました。なんとも報われませんが最後はソウルハートが戻ってなんとか平穏を取り戻します。
マギアナはセリフが電子音みたいなものしかありません。伝わりにくい分、何を表現してるんだろうって、意識がマギアナに引っ張られる感じがしました。ソウルハートの状態になって、心が壊れてしまう瞬間はセリフが無かったからこそ余計に伝わるものがあったと思う。
"マギアナの声が、聞こえないのニャ…"
のセリフはCMで何度も見たのに、実際のシーンが来ても
"あぁ、何てひどい事を…"
って思っちゃいましたよ。
色々ひどい目に遭ったし、このお話の後はボルケニオンたちとのんびり過ごして欲しいなあ…。
しかし、ボルケニオンとマギアナをPTに入れた構築を考えてみたくなった人は多分僕だけじゃない?レートじゃ使えないのが残念。
サンムーン早くでないかなぁ、おっさんもポケモンやってるよ!!
敵キャラは魅力的じゃなきゃツマラナイ!
ジャービスは存在感抜群でしたね。見た目も如何にもな感じ、杖を持ったビジュアルが頭脳派感を出してて良い!声の山ちゃんもかっこ良かったなあ。ボルケニオンとサトシが表の主役ならジャービスは裏の主役ですね。
しかし、ジャービスにも疑問が何点か。先ずは高潔な理想っていうのがよくわからなかった。国を支配するって野望を抱くだけなら、きっと今の大臣ってポジションでも十分だったと思うんですよね。
王は不在で王子は肉体的にも精神的にも幼すぎるし、ラケルとの関係性を見るにジャービスがきっと摂政的な事をしてそう。そう考えるとアゾット王国の政治的支配はもう終わってる。王女は地位はあれど実権は無さそうだし。
そもそも「世界を変える力」で何をしたかったんでしょう。周辺の国まであの兵器で進攻するつもりだった?でも、神秘科学で強制的にメガ化できるあのアイテムだけでも相当に強大な力のはず。クーデターを起こすだけなら大量のメガ進化ポケモンで十分…。なんならそのまま軍事にだって転用できそう。
まあ、空中要塞のギミックと見た目のインパクトは最高でしたけどね!「フハハハハーーー」とか行ってどこかしら攻め込みたい気分だったんでしょう。チャンスがあれば僕もやってみたい位です。ラピュタごっこもいいかも知れませんね。ある意味世界が変わります。もしかしたら動機なんてそんなもんだったのかも知れませんね。
なんだかジブリっぽい?
ネーベル高原にいるポケモン達は、「自分勝手な人間ども」のせいで人間に怯えています。トレーナーに捨てられたり、密猟者に狩られそうになったり、空飛ぶ要塞が出てきたり、なんだかジブリの映画のテーマに似てるような?
しかし最初アマルスを狩ろうとしていたハンターが少し世紀末覇者の雑魚敵な雰囲気で笑いましたよ。なんで肩にトゲとか付けてロケラン撃ってるのよ…。
他に気になったキャラや設定などなど
王子と王女の影が薄かったような…。
キミア王女は、ラケルの姉だしずっとサトシ一行と一緒にいるってポジションなんですが、その割には少々影が薄かったですね。色々と動き回って物語に関わっている割には彼女のパーソナリティが少し見えて来なかったように思えるんですよ。活発で魅力的に見えるだけに惜しいです。ギミックのある乗り物なんかも良かったんですよ。側近のフラメルさんはもう少し露出欲しかった。
ラケル王子は騙されていたとは言え、現実ならジャービスに次ぐ悪者だと思うんですよね。物語が動いてる時も「さいみんじゅつ」で眠らされ過ぎだし、絵に描いたような無能な王子…。最初マギアナを攫った時もジャービスの側にいたのに、ボルケニオンは最後よく一緒に行動できたな!と。キミアは当然だと思うけど、ラケルまで名誉ポケモンでいいのだろうか…。
戦乱の原因
500年前の、戦乱って実際のところ一体何があったんでしょうね。街が燃えていて、マギアナが退避させられたって事は恐らくマギアナ(ソウルハート)が原因…??何かが暴走したんでしょうかねえ。ぱっと見外敵がやって来て〜と言う風ではなかったですよね。あんな物々しい空中要塞を作っちゃうくらいだから、エリファスは優しい顔して案外マッドサイエンティストだったのかも。
前作のフーパの時は過去の経緯なんかがかなり丁寧に描かれていたのに、今作ではその辺りがかなりはしょられてしまってるのが残念。
YUKIの歌声は心に響く
最初は正直ポケモン映画にYUKI??って思ったけれど、CMで見る内にすっかり馴染んじゃいました。エンドロールでこの歌が流れてきたところで
ああ、マギアナ助かって良かったなぁ…
って素直に思いましたよ。歌詞も良いしこんなの流されたらジーンとくるに決まってる。ラケルも雰囲気で許されたんだな、きっと。
面白かった?
ポケモンを通じて自然とか動物に対する社会的なメッセージもあり、考えさせられるエンターテイメントになってると思います。ボルケニオンの生き方は不器用だけど、憧れを抱く人も多いのでは。
ポケモン好きは勿論、ポケモンをあまり知らない人もきっと楽しめると思います、小学生くらいまでのお子さんと一緒に見るのにお勧めできる一本!
★★★★